2007年7月31日(火)
ドロボウ宿
今泊まっている宿は、ドロボウ宿で有名らしく、自分もメキシコで会った日本人4、5人から、オアハカの○○って宿は気をつけた方がいいと言われていた。ここで、カメラだのパソコンだの物を盗られたという人が、かなりいるらしい。それなら、そんな宿に泊まらなければいいんだが、最初泊まってた宿を追い出されたのと、他に安宿がないんでここに泊まることにした。幸い、自分たちは個室に泊まることができ、部屋の鍵も自分たちの南京錠をかけることができるタイプだったんで、これなら大丈夫だろうと判断したのだ。宿の雰囲気は、家族経営ということもあって、フレンドリーな雰囲気を売りにしてるようだが、そんな噂を聞いた後では、ドロボウ一家が経営するドロボウ宿にしか見えてこない…

そんな宿に、今日日本人の男の人が一人やってきた。朝早くにチェックインして、それから観光に行ってたらしく、昼前くらいに、息を切らせながら宿に帰ってきた。自分は、彼にその時初めて会ったんだが、会うや否や、彼は、
「この宿大丈夫ですか?」
と聞いてきた。最初、何が大丈夫なのかよく分からなかったが、この宿で盗難とかにあってないか聞きたかったみたいだ。
「さっき、街中で日本人に会って、ここはドロボウ宿だから気をつけた方がいいよって言われたもんで。」
彼も、ここの噂を聞いたらしく、心配になって慌てて帰ってきたらしい。

そのあと、部屋に戻って荷物をチェックしていた彼のドミトリー部屋から、「ない!お金がない!」という声が聞こえてきたんで、「何か盗られました?」と聞くと、バックパックに入れておいた現金100ドル相当がなくなっているらしい・・・しかも、バックパックはベットの上に置いていたのに、それがロッカーの上に移動していて、さらにベットメーキングもきちんとされているということだ。

当然、そのベットメーキングをしたやつが怪しいということで、宿の人間に現金が盗まれたということ、誰がベットの物を触ったかということを聞くと、いつもの掃除の姉ちゃんだということになった。しかも、彼の外出時間にドミトリーの部屋に入った人間は彼女しかいないから、彼女しか盗ることができないという結論になりかけたが、実は俺もその部屋に入っていた・・・でかいテーブルがあるんで、そこでネットをしていたのを忘れてた。ということで、一応俺も容疑者の一人として可能性はあったのだが、俺のような清廉潔白、さわやか青年がそんなことをするわけがないということは、彼も俺のその外見から分かったらしく、一気に彼女が怪しいということになった。確かに、毎日俺らの部屋に来ては、シーツを代えようかとかタオルを代えようかと、よく部屋にやってくる。今まで、安宿でそんなこと言われたことないしなあ、この前なんかタオル代えてくれって言っただけで、宿を追い出されたし、確かに行動が怪しい。しかも、やたらと俺に、
「私が、この部屋を掃除してたのパソコンしながら見てたでしょう?」と言って、俺に助けを求めてくる。確かに、掃除はしていたが、俺が観たのは2,3分部屋を掃いて掃除してるのだけで、俺がいたときには、ベットメーキングは終わっていた。だから、俺は彼女の無実は証明できなかった。というより、彼女が怪しいと疑惑を深めてしまった。

彼が、ベットメーキングした時にお金取ったんじゃないかと詰問するが、彼女は取ってないの一点ばり。まあ、仮に盗ってたとして、そこで、「はい、盗りました。」なんていうバカはいないだろうが。宿のオーナーは、彼女は私のいとこだから、そんなことはしないと言っているが、ある意味泥棒一家の一味ということかと、自分は思ってしまった・・・

これじゃあ、らちがあかないということで、彼が警察を呼んでくれと言うと、それだけはやめて欲しいといった感じで、とにかく宿の人間は誰もそんなことはしないと必死に弁解していた。しまいには、俺がやったんじゃないかとか言いだす始末。アホらしくて怒る気にもならなかったが、失礼なやつらだ。

結局、警察が来て一通りの手続きだけして帰って行ったのだが、なんとも後味の悪い1日だった。ドロボウ宿と噂は聞いてたが、自分が泊まってる時に、そんなことがあるんだから、困ったもんだ。

とにかく、ここをチェックアウトするまでは気が抜けなさそうだ。


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2007年7月30日(月)
紳士現る
今日は、ゲラゲッツア祭の最終日。最終日は、町のはずれにあるゲラゲッツア祭専用のオープンシアターで、全ての地方の踊りが行われ、午前と午後の2回公演になっている。まあ、博多の山笠で例えるならば、『追い山』を櫛田神社で観るといったところかな。席は、前からA,B,C,Dと分かれていて、A、Bは有料だが、C、Dは無料で観られる。

自分たちは、1週間前に運良く午後のA席のチケットを買うことができたんで、午後から観に行けば良かったが、せっかくだから午前中もタダ席から観ようかということで、10時の開演に合わせて行ってみた。しかし、やはりメキシコを代表するお祭りだけあって、外人観光客をはじめメキシコの人も大勢くるとあって、すでに会場は満席で会場の外には、タダ席に入れなかった人がわんさかあふれているといった状況だった。当然、自分たちも中に入れるわけもなく、こうなったら午後の開演まで気長に本でも読みながら待つかと、A席の入り口のところに座って待つことにした。

それから20分くらい経ったころに、一人のおじさんが俺に声をかけてきて、チケットを2枚俺に差し出してきた。なんだ、こやつは?はは〜ん、チケットを差し出してるところを見ると、ダフ屋かなんかだな。そう思い、チケットなら午後のぶん持ってるからいらないよと言った。しかし、おっちゃんは、「ノー!ノー!これは、今あってる午前中のチケットだよ。」と言ってくる。まあ、午前も観るつもりで来てはいるが、お金を払ってまで2回も観ることはないなと思ったんで、お金ないからいらないよと返事をした。すると、おっちゃんは、「ノーマネー。プレゼント、ユー。」と言ってくるではないか!俺らのためにチケットを2枚くれると言うのである。本当にくれるのかと聞き返すと、「A席のチケットが2枚余ってるから、君たちにあげるよ。これで中に入れるから、ついてきな。」

そう言われついて行った先は、明らかに関係者専用の入り口で、そこから会場へと自分たちを入れてくれた。しかも、ここが観やすいよと案内されたのは、テレビクルーが撮影してる真横で、立ち見ではあったが1番観やすいところだった。こうして、買えば4000円以上もする席をタダでゲットしてしまった。いや〜、おじさんホントにいい人だ。きっと、ゲラゲッツアの関係者かお偉いさんかなんかだったんだろう。勘違いとはいえ、こともあろうに、最初ダフ屋と思ってごめんなさい・・素敵な紳士だったんですね。

こうして、素敵な紳士のおかげで、2回もゲラゲッツアを楽しむことができたのでした。

おじ様、ありがとう!


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2007年7月29日(日)
施しを受ける
最近の朝飯は、拾ってきたパンを食っている。もう落ちるとこまで落ちてしまった…

というのは冗談で、まあ実際拾ってきたパンを食っているのは本当だが、毎日ゲラゲッツアの踊りを見たあとに、ステージから投げ込まれるパンをゲットして食ってるだけのことである。

無遅刻・無欠勤、皆勤賞という賞は、全てそうナメにしてきた私は、毎日夕方の開演前に会場に行き、最前列の席をゲットしており、そのおかげでパンをゲットできるのだ!

冗談はさておき、ことの真相は、普通にパンフレットに書かれた開演時間ぎりぎりに行ってるんだが、メキシコ人は時間にルーズだから、時間通りに始まるなんてことはなく、1時間以上遅れて始まるんで、客のほうもそれを見越してくるから、時間厳守の我々日本人は、簡単に最前列の席に座れる。それに、ステージから投げ込まれるパンも、最前列だから簡単に取れるのもあるが、アジア人が珍しいのか、それとも俺の放つオーラがそうさせるのか、むしろ出演者の方が、わざわざ俺らの所まで配りにきてくれたりする。まあ、おそらく後者の方だと思うが。

そんなこんなで、いつもパンやらオレンジやらの戦利品をゲットして帰ってくるわけである。今日なんか、二人して帽子までもらってきた。ということもあって、毎朝拾ったパンを食っているわけである。施しを受けてはいるが、何もこっちで乞食に成り下がったわけではないのでご安心を。

そういうわけで、毎日朝食をゲットしにせっせと民族舞踊を観に行ってるわけで・・・とそんなことはなく、純粋に踊りを観るのを楽しみに行っております!明日もいろんな意味で楽しみだ。


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2007年7月28日(土)
のせられて
今日も市場に行ってきた。一応、昨日とは違う市場である。ただ昨日も市場に行って、やることないんかいとつっこまれそうだが・・・本日は、一応フルーツを買うという大義名分のもとに行ってきた。

こっちの市場は、同じものを売る店がかたまって出店してるのが普通なんで、果物屋ゾーンへ。何軒かの果物屋があり、適当におばちゃんがやってる一軒の店に入る。マンゴーでも2,3個買って帰るかと思い、マンゴーを選んでると、おばちゃんに「こっちのマンゴーも美味しいわよ。」と、自分たちが選んでるのとは、違うマンゴーも勧められる。たまには、いつも食ってるマンゴーと違うのも食うかと思い、それも買って帰ることに。

それで帰るかと、思っていると、おばちゃんに今度はスモモを勧められる。「美味しいから食べてごらん。」と、スモモを手渡され、美味しいといいながら食べていると、おばちゃんは、すでにスモモを袋に入れて俺らにホイと渡してきた。どうやら、買うことは決定済みのようだ。まあ、美味いしこれも買うことに。

よし、勘定して帰るぞ。そう思っていたが、それでもおばちゃんの怒涛のセールスは、終わりはしなかった。今度は、黄色のスモモとでもいうのか、さっき買ったスモモの黄色いやつを紹介してきた。さっきと同じように、同じように味見してみろと、差し出される。それを美味いと言って食う俺ら。その横で、袋詰めの作業をしているおばちゃん。そして、それを手渡され、結局それも買うことにした俺ら。

さっきとまったく同じ流れじゃないか!
こうやって、みんなおばちゃんの言葉巧みなセールスにのせられて、買っていくんだな。テレフォン・ショッピング顔負けの話術だな。おそれいった。

これに、グァバも追加して、ようやく買い物も終焉を迎えた。

こうして、マンゴーだけでも6キロ近く買い、全部でかなりの重さになった。おばちゃんのおかげで、予想外に果物を買いこんでしまった。

とりあえず、腐らないうちに食べきることにしよう。


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2007年7月27日(金)
市場めぐり
今いるオアハカ州は、メキシコの中で最も先住民の比率が高い州らしい。確かに、街中を歩いてると民族衣装を着た人たちをよく見かける。そして、このオアハカ近郊の村々では、各村決まった曜日に、『ティアンギス』という青空市が催されている。

今日は、その中の一つの『オコトラン・デ・モレーロス』という村に行ってきた。青空市といっても、路上で肉・野菜・魚とか、日用雑貨が売ってる程度のもんと思っていた。だが、、実際行ってみると家畜用だか食肉用だか知らないが、立派な牛やヤギをはじめ、誰が買うのか知らないが車のエンジンだけむき出しで売ってたり、給食室でしか見たことないようなデカイ鍋が売ってたりと、とにかくいろんな物が売っていた。

人口1万人ほどの村らしいが、いったいどこにそんなに人がいたんだというくらいに、人でごった返していた。おそらく村中の人間が全員終結しただろう。どんたく・山笠並の人の込みぐあいだった。おそらく、週に一度の市なんで人が多かったんだろうが、ものすごい人の熱気だった。
メキシコ人のパワー感じました。

ちなみに、自分らはマンゴーを4つ約50円で買って帰ったけど、これも激安!日本で食おうと思ったら、いったいいくらするんやろう?とりあえず、メキシコに限らず、この辺はマンゴー安いんで食えるだけ食っとこう。


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2007年7月26日(木)
ホームシック!?
突然だが、昨日の夢にうちの両親が出てきた。ホームシックにでもなったのかというと、そういうわけではない。

原因はおそらく昨日の夕飯だ。ここオアハカは、チーズが特産品ということで、そのチーズを使った料理を夕飯に食べた。ただ、これが油ギトギトの料理で、その油がいけなかったらしい。嫁さんが残した分も、もったいないとか言って食べたもんだから、宿に帰ってから胸やけがして気分が悪くなってしまったのだ。そんな胸がムカムカした状態で寝た所に、うちの両親が登場してきたというわけだ。

内容はというと、いきなり自分たちの宿に両親が現れたかと思うと、そうめんやそば、梅干し、納豆といった大量の日本食を届けに来たよというのである。しかも、届けるや否や、日帰りで来たからと言って、荷物を置いてそのまま帰ってしまった。ちょっとくらい、ゆっくりしていけばと引き留めたが、父親は仕事があるから、母親は夕飯の準備があるから帰ると言って、帰ってしまったのだった。いくらなんでも、メキシコ日帰りってどうよ…

こんな内容の夢だった。胸やけでムカムカしながらの夢だったから、あっさりした日本食が恋しくなって、こんな夢になったんだろう。

いや〜、それにしても、それをうちの両親が届けてくれるとは驚きました。親の愛情というやつですな。涙なしには語れない、そんな夢でございました(笑)!


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2007年7月25日(水)
イライラ!
今日の朝、バスタオルを3日連続で使ってちょっと臭いから代えてくれと、宿のおやじに言ったら、おもむろに1泊分の代金を俺に返してきて、もうここから出て行ってくれと言われた…

まったくもって不愉快な出来事だ!おやじ曰く、そんなにうちの宿に文句があるなら、よそに行けということらしい。

おやじの何が気に食わなかったかというと、昨日の夜、嫁さんがシャワーを浴びてる途中で、お湯も水も出なくなって石鹸まみれなんで、どうにかしてくれと言いに行った。最初は、明日の朝浴びろと言われたが、嫁さんは泡まみれでそんな訳にもいかないんで、どうにかしてくれと言ったこと。それと、朝起きて牛乳飲むからコップ貸してくれと言ったこと。それに、バスタオル代えてくれと言ったこと。

以上、3つのことが気に食わなかったらしい。まったくもって、ケツの穴が小さいというか腐れオヤジである。こんなやつは、地獄にでも落ちればいい。

だいたい、シャワー浴びて途中で出なくなったから、出るようにしてくれって言って何が悪い!水もでねえとかありえねえだろ!
牛乳飲むのに、コップ1個貸してくれと言って何が悪い!
ちゃんと、洗って返しただろうが!しかも、貸してくれと言ったとき、露骨に嫌な顔して舌うちまでしやがって!
バスタオルも、3日使ったやつを代えてくれと言って何が悪い!誰も毎日代えろなんて言ってねえだろ!

とまあ当然のことながら、俺も頭に来たんで、
「誰がこんな腐れ宿に泊まるか、ボケ!」
と言って、本来ならば、その場でオヤジをぶちのめしたいところだが、そこはぐっとこらえて、代わりに持ってたバスタオルを床に投げ捨ててきた。

嫁さんにもこのことを告げると、俺と同じ意見で、こうして宿を出ていくことにした。

本当にふざけた宿だった!あんなとこは、さっさと潰れてしまえばいい!本気でそう思った。

あ〜、むかつく!


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2007年7月24日(火)
無題
本日は、朝から遺跡観光に行ったり市内観光をしたりと、旅行者らしい一日を真っ当に過ごす。少々疲れた。


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2007年7月23日(月)
宿さがし
今日の午後、山道を5時間半揺られてオアハカという町にやってきた。



ここでは、7月のこの時期にメキシコで最も有名なお祭りの一つである『ゲラゲッツア祭』がある。色鮮やかな民族衣装をまとった舞踊が楽しめるお祭りだ。このお祭りは、もとは宗教行事だったみたいだけど、現在は舞踏フェステバルの要素が強いようだ。当然、国内外から多くの観光客が、この時期にここを訪れる。

そういうこともあって、オアハカのホテルはこの時期はもろにハイシーズンってことでどこも料金がいつもより高い。したがって、宿さがしもかなり難航した。適当に見つけたホテルはだいたいどこも料金が高く、ネットであらかじめ調べておいた宿に行ってみたが、2軒とも潰れていたりと、なかなかいい宿が見つからない。ガイドブックに載ってるとこにも行ったが、電気のコンセントが部屋になかったり、監獄みたいな部屋だったりで駄目だった。

かれこれ3時間くらい歩きまわって、多少部屋が狭いがまあまあの宿を見つけたんで、ようやくそこに宿を決めた。それから、バス停に残してきた嫁さんと荷物を取りに行ったはいいが、宿に向かう途中でどしゃ降りの雨にあい、荷物が濡れてしまった…

さすがに、今回の宿探しは疲れた。


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2007年7月22日(日)
ビーチ
今日は、まず朝に海ガメ博物館なるところに行ってきた。こんな田舎にあるくらいだから、大したことないだろうと思っていたが、なかなかのもんで客も予想外に多くてびっくりした。海ガメ博物館なんで、もちろんカメしか見るものはなかったが、いろんなカメがいて、カメざんまいを堪能してきた。

それから、すぐ近くのビーチに行き、海の家といったらいいのか、ビーチ沿いの店で海を見ながら昼食。優雅な午後のひとときを過ごす。

この辺りはいい波が立つらしく、ちょっと行った先のビーチではサーファーが波乗りをしていると聞き、本場のサーファーの波乗りを見てみたく、そっちのビーチに移動してみた。確かに、波はかなり高くてサーフィンには良さそうな感じではあった。しかし、肝心のサーファーは一人もいなかった…

せっかく来たんで、少し泳いでみるかと海に入るが、10メートルも先に行くと、押し寄せる波の高さに恐怖を覚えあえなく退散。はっきり言って、のんきに海水浴を楽しむような海ではない。遠くから、ぼんやり眺めるのが一番のようだ。

そして最後に、せっかくビーチ沿いの町に来たのに泳がずに帰るのはいかがなものかということで、宿のすぐ近くの波が穏やかなビーチでひと泳ぎすることに。ただ、ここも波が穏やかと言っても、場所によっては波が高かったりする。実際、嫁さんが一回波にのまれて鼻から海水を飲んでいた。どうも、こちらの太平洋岸のビーチは総じて波が高いようだ。いい勉強になった。

こんな感じで、今日は3つもビーチを巡るビーチ巡礼の日でございました。


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2007年7月21日(土)
ガス代
昨日から民宿に泊まってるんだが、民宿にした理由の一つに、自炊してもいいよというのがあった。これは、部屋を借りる前に確認したことである。

ということで、当然自炊してるんだが、俺が昨日から毎食自炊をしているせいか、宿のおばちゃんの機嫌が悪い。どうも俺が火を使うから、ガス代がもったいないってのが
理由らしい。

昨日、宿を借りると決めたときは、おばちゃんはあんなにニコニコ笑顔を振りまいてたのに、今日の夜なんかは、俺が台所で料理してる最中、何度も台所に来ては苦々しい顔をして無言で去って行った。正直、うっとうしかった…そんなに嫌なら、台所使っていいなんて言わなけりゃいいのにとも思うんだが。

それにしても、昨日のあのおばちゃんの笑顔はどこに行ってしまったんだろう?おそらく、俺があのスマイルを見ることはもうないだろう。ガスを使いすぎちまったからな…


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2007年7月20日(金)
天使の港
プエルト・エスコンディートを離れ、バスで1時間ほど行ったところにあるプエルト・アンヘルにやってきた。プエルト・アンヘルとは『天使の港』という意味だ。ここは、小さな漁村でホテルは少なく、カバーニャというバンガローや民宿が多い。そして今回も前回同様、民宿に泊まることにした。ちょっと高台にあってかなり景色がよく、天使の港が一望できるなかなかいい民宿だ。

家の人もいい人達そうだし、ここで、2,3日ビーチに行ったりしながら、ゆったり過ごすことにしよう。


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2007年7月19日(木)
家事
今日は、朝起きてたまった洗濯物を洗って、それから昼飯にチャーハンを作り、そのあと市場に夕飯の買い出しに行って、夕方ビーチに散歩に行ったあとは、夜は肉じゃがを作って過ごすという主婦みたいな生活を送った。

いや〜、家事もなかなか大変ですな。世のお母さん方の大変さが身にしみて感じられました。


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2007年7月18日(水)
自炊
久しぶりに夜行バスで移動して、プエルト・エスコンディートというところにやってきた。プエルト・エスコンディートとは、スペイン語で『隠された港』という意味らしく、言葉のとおり人口も少なく、まだそこまで観光地化もされてない小さな町だ。



今回は、ここで小さなホテルというか民宿みたいなところにお世話になることにした。というのも、キッチンを使わせてもらえるというのが、ポイントだったからだ。

メキシコに来て、もう2か月以上が経つ。これまで、タコスとかいろんなメキシコ料理を食べてきて、もちろん美味しかった!ただ、さすがに毎日毎日メキシコ料理で、最近ちょっと飽きてきた。ということで、今日は俺がそのキッチンを使って日本食を作ることにしたのだ。

メニューは、豚の生姜焼き。市場に行ったら、生姜が売っているのを見て決めた。ただ、それだけの理由でつくることにしたのだ。

市場で、とりあえず生姜とタマネギを買い、メインの豚肉を買わねばと肉を買いに。当然、日本のようにパックに入った『豚ロース(しょうが焼用)』なんて肉は売っておらず、肉の塊が軒先にぶらさがった、正真正銘のブッチャー(肉屋)に行って買わねばならない。

そのブッチャーで、店のおばちゃんに、とりあえず豚肉をくれとは言えるが、しょうが焼用の肉をくれなんて、スペイン語で言えるわけもないし、ましてや、言えたとしてもメキシコ人のおばちゃんに、しょうが焼用の豚肉なんて通じるわけもない。

とりあえず、おばちゃんから「これとこれとこれが豚肉だよ。」と、3種類の豚肉を指さされる。

一つめは脂身も少ない肉だ。ロースだか、ヒレだとかそんなのは分からないが、マグロでいえば赤みだな。

二つめは、脂身たっぷりの肉だ。なるほど、大トロだな。

三つめは、その中間といったところか。こいつは、中トロだな。

などと、豚肉なのにすべてマグロに置きかえて考える。それはいいとして、結局、中トロ(3番目のやつ)を買うことにした。理由は、おそらく、これがしょうが焼に一番適してるだろういう直感、それだけだが。

これにメキシコ米と、もはやワールドワイドな活躍をみせる醤油を買って、一通り材料がそろう。

材料さえ揃ってしまえば、あとはもう作るだけで簡単なはずだが、そうもいかない。米を炊く炊飯器はないのである(最初からわかってたことだが…)

まあ、こんなもん飯盒炊飯の要領でいけるだろうということで、鍋で炊くことにした。水加減は、当然、人差指の第一関節まで、という小学生の頃にならった教えを忠実に守り火を入れる。最初は強火で、ふきこぼれたら弱火にして、湯気がでなくなったら火を止めて5分くらい待つ。
アウトドア好きな小学校の先生が、得意げに言っていた当時の台詞がこんなところで蘇ってきた。その台詞を忠実に守り、湯気が消えること5分。鍋の蓋を開けてみれば、炊き立ての美味そうな飯が出来上がっている!

やるじゃないか!俺!

残る生姜焼きのほうも、ちょいちょいと造り上げ完成したのがこれだ!

  

             豚の生姜焼き

味のほうも、ちゃんと豚の生姜焼きになってて、久しぶりに日本食を堪能した!これが、二人分で300円位だから安いもんだ!

久しぶりに自炊したけど、海外での自炊ってのもキャンプみたいでなかなか楽しいもんだ。自分の食べたいもん食べれるし、食費も浮くし、言うことないな!

自炊の楽しみを感じた日でした。


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2007年7月17日(火)
大雨…
昨日の夜から、バケツをひっくり返したような激しい雨が夕方まで続いた。おかげで、町は水浸し。

マンホールの蓋が外れて、そこから水があふれ出て、道路は川になってるし、近くのホテルはすねのあたりまで水につかって悲惨な状態だった。

それでも、宿に一日中じっとしてるのもヒマなんで、水族館なら雨も関係ないし、ちょっくら行ってみるかと、大雨の中を市バスに乗って行ってみた。

海に突き出た小さな半島に、なかなか立派な建物が立ってるじゃないか。これなら、けっこう楽しめそうだ。

そう思いながら、激しい横殴りの雨に打たれながら、バス停から水族館の入り口までようやくたどりついた。入口には、休館日は月曜日だけだと書いてある。今日は、火曜日だから開いてるはずだ。しかし、人の気配があまり感じられない。ちょっと嫌な予感がしつつ、入口の奥の方にいたおっちゃんに、今日は開いてるのか聞いてみたが、首をかしげて何も答えない。

水族館の人間じゃないのかと思っていたら、誰かを呼びに行って、おばちゃんを一人呼んできた。そして、おばちゃんとなにやら、二人で話している。

話し合いが終わったのだろう、終わるや否やおっちゃんとおばちゃんは、「今日は、休みだ。」と俺らに告げてきた。
「でも、今日は火曜日だから開いてるんじゃないの?」
と問い返すと、
「今日はこの大雨だし、お客も来ないだろうから休みだ。」

「お客がいないって、俺らがいるじゃないか?」

「来てるのは、お前ら二人だけだ。とにかく、もう今日は休みにしたんだ!」

かたくなに、今日は休みだと主張され、とりたててこの水族館に来たかったわけでもなかったんで、おとなしく退散することにした。というよりも、雨だから勝手に今日は休みにするという驚くべき理由に、あっけにとられ、もはや反論する気にもならなかったといったところだ。

それにしても、雨で客が来ないから水族館を勝手に休みにしてしまうとは、なんともまあ、適当というかなんというか…おもしろい国である。

これからは、雨の日はおとなしくしてよう、そう思ったものでした。


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2007年7月16日(月)
穴が…
リゾート地、アカプルコに来たってことで、『CICI』というリゾートプールに行ってきた。

せっかく、こういうところに来たんだから、今日はここで優雅にリゾート気分でも満喫するかと心躍らせていた。

が、しかし更衣室から着替えて出てきて、数分も経たないうちに、水着のおしりの部分が破れているのが発覚!
さらに、プールに来たのにタオルを忘れるという失態までおかす。

 

            敗れた水着

幸い、タオルの方は服の下に水着を着て帰れば済むことだが、水着のほうは、ちと恥ずかしいなと、最初は悩んだが、もうここまで来たら破れるまで泳いだれ!と、ガンガンすべり台とかやっていた。

当然、そんだけおしりの部分に負荷をかけるようなことをすれば、水着のほうもってなもんで、最後は…

これ以上は見苦しいので、写真の掲載も控えておこう…

アディオス!


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2007年7月15日(日)
客引き
午後にタスコを出て、アカプルコというところに移動してきた。
  

ここは、今でこそ世界的なリゾート地としての名声を、同じメキシコのカンクンに明け渡しているが、一応メキシコを代表するリゾート地である。九州の温泉地で例えるなら昭和の別府、平成の黒川・湯布院といったところか。アカプルコは、もちろん別府の方である。

とまあ、こんな書き方をしてはいるが、今でもアカプルコにはリゾート客はけっこう来ており、特に今はハイシーズンということもあって、観光客は多いようだ。当然、宿の値段もこの時期は高い。

地球○歩き方に載ってる一番安い宿でも、普段の倍くらいの料金の宿しかないし、ネットで調べたりもしたが、なかなかいい宿が見つからない。以前会った日本人なんかにも、アカプルコでいい宿ないかと聞いてみたりもしたが、そもそもアカプルコに行ってないという人ばかり…

ということで、今回は町中まで行って、歩きまわって宿さがしするかと決め、バスターミナルから町の中心部まで市バスで行った。

すると、バスを降りるなりいきなり客引きのおやじに声をかけられる。

「はーい、アミーゴ!ホテルさがしてるんでしょう?安くていい宿いっぱい知ってるよ!俺にまかせとけば、安心だ!」

と、自信たっぷりに声をかけてきた。

メキシコで客引きに声をかけられたのは、正直初めてだった。インドなんかに行くと、掃いて捨てるほどいるもんだが、ここメキシコではとんとお目にかかってなかった。この客引きは、自分の息のかかったホテルに旅行者を連れて行って、その宿の主人から紹介料をもらうんで、当然、直接行くよりはその分割高になってしまう。

ただ、宿さがしが多少面倒だなと思ってたのと、たまには客引きについて行ってみるのも悪くないかと思い、ついて行くことにした。

何件か、宿を紹介してもらい最後の宿が気に入ったのでそこにすることにした。客引きのほうも、自分が紹介した宿に決めてくれたんで、一安心といったところで、ご機嫌だった。

「この宿は、安いしきれいだし、街中にもすぐ行けるし、グッドなホテルだ!」

などと、俺に満面の笑みを浮かべながら話していた。まあ、紹介料が入るんだし、一仕事終えた満足感みたいなものがあったんだろう。

だが、俺もこのままタダで引き下がる男ではない。そこから、宿のおばちゃんと値切りの交渉に入った。

「連泊するんで、もうちょっと安くならない?」

「そうねえ、それじゃあ1泊250ペソから220ペソにしてあげる。」

途端に、客引きのおやじの顔色が気色ばむ。自分の取り分が減るからだろう。

そして、それでも俺はおばちゃんに、

「俺らお金ないんだ。もうちょっと、安くしてよ。」と、頼み込んでいると、それを見ていた客引きのおやじが、

「今は、ハイシーズンだからこれ以上は安くならないよ。これは、グッドプライスだ!これで、我慢するんだ!」

と、言ってきた。なんなんだこいつは、客の値引きに干渉してきやがって!そう思いつつ、

俺:「おばさん、そこをなんとかもうちょっと安くお願いしますよ〜」

おばちゃん:「そうねえ〜」

客引き:「これは、グッドプライスだ!」

俺:「俺ら学生だから、金ないんだ(ウソ)。」

おばちゃん:「そうねえ〜、学生さんならねえ。」

客引き:「学生もこの料金だ!統一価格だ!」

俺:「お願いします!(日本式に拝み倒す)」

おばちゃん:「そうねえ〜」

客引き:「だめだ!だめだ!そんなことしても、負からんもんは、負からん!」

たまりかねた俺は、客引きのおやじに、

「うるせえなあ!なんで、あんたが俺とおばちゃんの値段交渉の邪魔に入るんだよ!だまっててくれ!」

と、一喝。おやじも、それでなにも言ってこなくなった。

結局、こちらの希望の値段まで下がり契約成立。客引きのおやじは、最初の笑顔はどこへやら、不機嫌そうに宿を後にしていった。

あとで分かったが、自分たちの泊まった値段は、他のメキシコ人の客と同じだった。ということは、あのおやじの取り分は、ないに等しかったことだろう。

今度は、すんなり言うことを聞く旅行者をつかまえてくれることを祈るばかりである…アーメン


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2007年7月14日(土)
今日は、特に何もせずひたすらだらだら過ごす…


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2007年7月13日(金)
ふとっぱら!
夕方、宿の屋上に行くと、従業員がなにやらイスやテーブルを並べて忙しそうにしている。「何かあるの?」と聞くと、今日はこの宿の15周年記念のパーティーをオーナーの親戚一同でやるそうだ。

ということは、今日は屋上でゆっくりできないなと思い、宿のロビーでネットができたんで、夜はそこでだらだらとネットをしていた。夜の11時すぎくらいだったろうか、少しお酒も入って、上機嫌の太っちょオーナーが、ロビーにやってきて、一緒にパーティーに参加しないかと言ってきた。

まあ、特にやることもないし、いいかと思って屋上に行ってみると、ワイン・ビール・テキーラなどのお酒はあるわ、つまみも近所のタコス屋を呼んで、その場で作って振舞うわ、他にもチーズやらなんやらとてんこ盛りであった。

しかも、これがタダで頂けるんだから、こんないいホテルはない。俺以外の客も10人ちかくはいたから、気前のいいホテルである。

ここのオーナーは、ふとっぱらだ!外見とたがわず!
あのでっぷり肥えた体は、ダテじゃないぜ!などとふざけたことを考えつつ、向こうのテーブルにいたオーナーの親戚らしきグループを見ると、これまたみなさんいい体格の方ばかり!そして、入れ替わり立ち替わり、俺のとこに来ては、これを食えあれを食えとつまみを持ってきてくれ、ちゃんと飲んでるかと言ってはお酒を持ってきてくれる。本当に、みなさん気前がいいというかなんというか、気の利く人たちばかりだ。

オーナー一家に本当に良くしていただき、オーナーのいろんな意味でのふとっぱらは、どうやら家系なんだろうと、ビジュアル的に、いやいや!そのおもてなしから納得させられてしまうのであった。

ふとっぱら一家バンザイ!


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2007年7月12日(木)
ナカータ
タスコの町が気に入って、4,5日いようかということで、昨日から少し値段の安い宿に移動してきている。ここも、屋上にテラスがあってなかなか景色がいい。

今日の夜、ここで同じ宿に泊まってるイタリア人とビールを飲みながら、いろいろ話していた。彼は、3か月前まで銀行員をしてたが、デスクワークなんて退屈だと仕事を辞め、現在、中米を中心に放浪の旅を続けているらしい。

彼の出身を聞いたら、イタリアのトリノということだった。トリノといえば、冬季オリンピックがあったんで名前は知ってる人も多いだろう。そして、あのイタリアの名門サッカークラブ『ユベントス』のホームタウンだ。ただ、去年八百長問題が発覚して、大問題となり2部リーグに落とされちゃいましたが。

彼は、生粋のユーベっ子(ユベントスの大ファン)らしく、話もサッカーのことが中心だった。

そんな中、彼が「日本人が、何人かイタリアに来たけど、ナカータだけは、本当にいい選手だった。」と少し酔いも回ってたのか、何回も言っていた。

そして、何年か前に中田が所属してた『ローマ』が優勝したシーズンがあった。その時、シーズンも終盤にさしかかり、首位がローマ、2位がユベントス、勝ち点差も僅差の状況で、ローマとユベントスの直接対決があった。勝った方が、優勝にぐんと近ずく大一番だったように記憶している。

彼は、その時の試合を観に行ったらしく、「あの時のナカータのシュートはすごかった!」と、これまた何回も言っていた。

確か、試合も後半の終盤にさしかかり、1対0でローマがリードしてた時に、中田が目の覚めるような弾丸ミドルシュートを決めて、とどめを刺したあのシュートのことのようだ。自分も覚えてるが、あのシュートはすごかった。

彼は、「あの時のシュートでユベントスは地獄に突き落とされたよ」と言っていた。それから、「なんで彼は引退したんだ?今何をしてるんだ?」と、これまた何回も俺に聞いてきた。中田の友達でもない俺に、中田がなんで辞めたかなんて分かるわけもないし、ましてや今何をしてるかなんて分かるわけもないんだが…

とまあ、こんな話をしてたんだが、イタリア人もやっぱりナカータはいい選手だと言ってるのを聞くと、改めて中田はすごい選手だったんだなと、今更ながら思わされてしまった。


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2007年7月11日(水)
立ちション!?
「立ちション」、この行為は、男だけの専売特許とばかり思っていたが、どうやらそうではなかったようだ…

今日、鍾乳洞に行って中を見学してるときだった。ここの鍾乳洞は1時間ごとに、お客がグループになって、ガイドの解説・説明を聞きながら中を見学するようになっている。当然、スペイン語での説明だから、ほとんど理解できない。周りはほとんどメキシコ人ばかりで,、みんなガイドの説明に熱心に聞き入っていた。

そんな中、説明を聞いてもよくわからない自分は、グループの最後尾で、説明は聞かずにぼんやり鍾乳洞を眺めていた。

その時である、自分の隣で『ジョボジョボ!』と音が聞こえてきた。なんだろうと思って見てみると、おばあさんの足もとに、滴がたくさん落ちていき小さな水たまりができている!

立ちションである!!

最初は、自分が目の当たりにしている光景が何か分からなかった。しかし、明らかにおばあさんが立ちションしている。しかも、驚くべきは、普通にスカートを着たまま、涼しい顔してガイドの説明を聞きながらである!!

俺は、そのおばあさんのあまりにも堂々とした立ちションぶりに、むしろすがすがしさすら覚えてしまった。何万年という歳月をかけて作り上げられた、鍾乳洞の岩の造形美なんかよりも、そっちに見惚れてしまった。あそこまでさりげなくやられては、こっちも咎めることなどできない。もう、あっ晴れ!というほかないだろう。それくらい、堂に入った立ちション姿だった。

あそこまで粋なおばあさんのことである、パンツなんて煩わしいものもはいてないんだろう。じゃなきゃ、立ちションなんてできないしな。それもまた、あっ晴れだ。

『立ちションは、男だけの専売特許じゃないのよ!』
おばあさんのそんなアンチテーゼが聞こえてきそうだった。


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2007年7月10日(火)
タスコの夜景
本日、タスコという町に移動してきた。



ここは、スペイン人によって北中米最初の鉱山が造られ銀の採掘で栄えた銀の町である。山の斜面を這うように家々が並び、町自体も歴史を感じさせる風情があり、なかなかいい町だ。

 

            タスコの街並み

この町は、もちろん銀細工なんかで有名だが、町並みを望む景色だけでも一見の価値があるところだ。当然、夜景がきれいな町なんで、夜景がきれいに見えるホテルなんかはめちゃくちゃ高い。というより、この町自体が他の町に比べて、宿代が高い。

できるだけ出費を抑えたい俺らは、できるだけ安くて、でも景色もいいところということで、そんな希望に応えてくれる、この町にある日本人宿にお世話になることにした。1泊300ペソと、いつもの自分たちの予算は大幅にオーバーしてるが、まあたまにはいいかということで、ここにした。

町の下の方にあるので、町の景色を上に望むかたちになるんだが、確かに景色は良かった!特に、屋上でビールを飲みながら見た夜景は格別だった!

 

             タスコの夜景


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2007年7月9日(月)
今日は、ソチカルコという遺跡に行ってきた、世界遺産の遺跡で…なんて話はしようとは思わない。

最近、遺跡を観すぎたせいか、正直言ってほんのちょっと食当たり気味…

今日も遺跡に行く前は、また同じようなもんだろうと思ってた。

ただ今日の遺跡は、山の上にあったのもあるし、周りが緑ばっかりですごい景色が良かった。なんだか、阿蘇を思わせるような深い緑に覆われてるのが良かった。遺跡云々よりも、その景色だけでなんだか癒された。

緑バンザイと思ったのでした。

  

             遺跡からの眺め


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2007年7月8日(日)
ポソーレ
メキシコ料理にポソーレというものがある。どういうものかというと、豚の頭でとった濃厚なスープに肉や大粒のトウモロコシ、赤カブが入ったものだ。これに、お好みでレタスの千切りやタマネギを入れたりして食べる。

今まで何カ所かで食べたが、今いる宿の近くにポソーレ専門のレストランがあって、ここのポソーレはめちゃくちゃ美味い。今までで断トツだ。

ついつい、ここのポソーレにはまってしまい、今日で3日間連続でかよっている。普通に豚肉が入ったやつや、鶏肉が入ったやつもあるが、中でも特に、牛タンのポソーレが美味い!

  

         牛タン入りポソーレ(アボカド付)

また明日も、これを食いに行ってしまうだろうな…


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2007年7月7日(土)
七夕
今日は、七夕の日だったなと思いだした。

というのも、レストランでテレビを見てたら、日産のCMをやってて、現在「TANABATA キャンペーン」やってます、と流してたから思いだした。

でも、メキシコ人に七夕の習慣なんてあるのか?日本の日産のCMだから、7月7日にかこつけて、そんなCM流してんのかな?いや意外に、俺が知らないだけで、七夕はワールドワイドなのかもしれない。こっちの人も短冊に願い事書いて、笹じゃなくてサボテンかなんかにぶら下げてるかもしれない(笑)

もしそうなら、相当笑えるけど!


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2007年7月6日(金)
またしても
今日、トルーカを離れてバスで2時間半くらいのクエルナバカというメキシコシティーから70kmほど南の町へのバスでのことだ。

またしても、運転手が、
「お前らの荷物は大きいから、超過料金払え。」
とぬかしてきやがった。その超過料金とやらも、買ったチケットと同じ値段だ。要するに、4人分の料金を払えってことだ。

なんで、長距離バスに乗って荷物が大きいから超過料金払わないといけないんだ!リュックは、車体の下の荷物スペースに置いて、座席に置いてるわけじゃないのに、何が超過料金だ!

今回は、乗車前にチケットを買ってたんで、無視して席に着いた。それでも、運転手は俺のとこに来て、何度も払えと言ってくる。まったく、金に汚いやつだ。

どうせ、超過料金なんて言って、自分の懐に落ちていく金なんだろ。そんなお金は、1円も払えませんよ。おまえさん。

そう思いつつ、完全に無視して目を閉じて寝たふりしても、まだ言ってくる。なかなかしつこい。

あんまりうっとしいので、日本語で
「うるさい!払えるわけねえだろ!あっち行け!」
と一喝したら、通じたのか渋々引き上げていった。

どうやら、俺の気迫勝ちのようだ。
やっぱり、何事も気合いですな(笑)


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2007年7月5日(木)
ぶらぶら
昨日から、トルーカという町に来ている。標高2600メートル以上もあるらしく、標高ほぼ0メートルからいきなり来ると、けっこう寒く感じる。町の人の装いも、一変してセーターを着てる人や、夜はダウンを着てる人もいたりする。



そんな急激な気温の変化がたたってかどうかは分からないが、嫁さんが、多少疲れがたまってるようで、今日は宿で休養しとくということだったんで、一人で町をぶらぶらしていた。

特に、見どころがある町というわけでもなく、写真を撮ったりすることもなく、ただひたすら歩いてただけの一日だった。久々に歩き疲れた。


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2007年7月4日(水)
事故!!
今日、長距離バスで移動中に寝てたら、突然「ガーン!」というすごい音と衝撃で目がさめた。

最初、何がなんだかよくわからなかったが、みんなバスの後ろの方を見ている。最後部の座席の窓ガラスに大きなヒビがはいって、少し窓枠もゆがんでいた。窓の外を見たら、別のバスがそこにぶつかっていた。

どうやら、途中でよったバスステーションで徐行してる際に、後方確認せずにバックしてたバスが自分たちのバスにぶつかったようだ。

すぐさま、自分たちのバスの運転手はバスを停めて、外に出て相手のバスの方に向かっていった。当然、相手の運転手に文句を言いに行ったんだろう。相手のバスの運転手も降りてきたようだ。ぶつかったんだから、当然、平謝りでもするのかと思っていた。

しかし、相手の運転手は、ニコニコしながら手をさしだして握手を求めてる。
「アミーゴ!すまねえな。ちょっと、後ろ注意するの忘れちまったよ。かんべんしてくれ。」
とでも言ってるんだろうか?

でもさすがに、自分たちの運転手もバスにぶつけられといて、それに応じることはないだろうと思ってたら、普通に握手に応じてる!それだけならまだしも、ハグまでしてる!そして、笑顔で1、2分話したら、そのまま、お互い何事もなかったかのように、バスに戻ってしまった…

そして、テープで窓に応急処置して、バスはその場を後にしたのだった…

実況見分とかそういうのはないんだろうか?
少なくとも、自分たちの方のバスは、ぶつけられてそれなりに破損してるんだから、賠償してもらったりしないんだろうか?

それを、握手一つで解決してしまうなんて…

陽気な人柄とお国柄がなせる芸当なんでしょうかね。

 

            割れた窓ガラス

       

           車内にはガラス片が…


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2007年7月3日(火)
カブトムシ
「パパーン!」と鳴くというパパンという鳥には会えなかった。まあ、別に期待はしてなかったが…

その代わりといってはなんだが、夜、宿にカブトムシが入り込んできた。

 

               カブトムシ

おそらくメスとは思うが、よく見ると小さい角が3本ある。
日本のカブトムシとは違うようだ。

そういえば、カブトムシを触ったのは久しぶりだ。
小学生以来かもしれない。

カブトムシを見て、なんかちょっとだけ懐かしい気分になった。なんでだろう?


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2007年7月2日(月)
パパントラ
ベラクルスから、バスで5時間ちょっとかかってパパントラというところにやってきた。



この辺に、「パパーン!パパーン!」と鳴くパパンという鳥がいるから、パパントラというらしい。
確かに、耳を澄ますと「パパーン!パパーン!」と鳴いてるのが聴こえてくる、 わけない…

滞在中に、なんとか耳にしてみたいものだ。


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2007年7月1日(日)
ダンスの町
嫁さんが踊りとかダンスを見るのが好きなんで、メキシコに来てから、よく見に行く。

ここベラクルスでは、毎晩、町の広場で生バンドの演奏に合わせて踊りが繰り広げられている。それも、プロのダンサーが踊りを披露するというわけじゃなく(日曜日の今日だけ、それがあった)、そこら辺で見てる人たちが、わらわらと広場に集まってきて、曲にあわせて踊り始める。多いときは、100人近く踊ってたんじゃないかな。

曲調が、スローテンポなものが多いせいか、おじいちゃんとおばあちゃんが一緒に踊ってる姿をよく見た。
しかも、みんな上手!80近いんじゃないっていう、じいいちゃん・ばあちゃんが手をつないで踊ってるのを見て、なんかいいなぁって思ってしまった。

 

            踊ってる様子

夜はやることないから、4日連続で観に行ったんだけど、このじいいちゃん・ばあちゃん、昨日も一緒に踊ってたよなって人がけっこういた。みんな毎日踊りに来てんのかな?日本でいうゲートボールみたく、もはや日課になってたりするのかもしれない(笑)


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